田島隼人さんの映画レビュー・感想・評価

田島隼人

田島隼人

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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

4.1

長尺の映画は得意ではないが、3時間という大作ながらも、すっかり時間を忘れてのめり込んでしまった。

部族同士の死闘やバッファローを狩るシーンは圧巻。大自然の中で繰り広げられる大迫力の戦闘に息を飲む。言
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ザ・スイッチ(2016年製作の映画)

3.5

ディズニーチャンネルが手掛ける男女の入れ替わりムービー。この手の設定はすっかり「君の名は。」が代表的になってしまったけど、それ以前から存在する割とよくある設定。

ディズニーらしいファンタジー感も楽し
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1941(1979年製作の映画)

2.8

スピルバーグ監督、往年の珍作。

バカバカしい映画だと聞いて、アルコールをぐんと入れて鑑賞したけれど、それでもどう楽しんでいいのか自分にはいまいちわからなかった。とはいえ「つまらない」と一刀両断してし
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ガラスの花と壊す世界(2016年製作の映画)

3.6

世界設定が見事なだけあって、なんだか非常に惜しい作品だったように感じる。

難解な設定な割に、うまいこと説明してくれる場面があまり無い。既視感さえもある。

とはいえ、さすが作画や音楽は安定して美しく
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幸せのちから(2006年製作の映画)

4.1

今まで心底”ツイてなかった”男が、ひた向きに幸せを追い求める。そして、彼の凄まじい機転や行動力が実を結び、彼自身や息子の人生を変える。

今作を親子愛という枠に収めてしまうのは少々勿体無い。確かに、子
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バクマン。(2015年製作の映画)

4.6

週刊少年ジャンプでの連載を目指し、”博打”に挑み、奮闘する高校生の物語。人気漫画の実写化。

冒頭で週刊少年ジャンプの歩みを凄まじい疾走感で紹介してくれるのだが、その時点でグッと物語に引き込んでくれる
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.3

デ・ニーロがひたすらイケおじな映画。

完璧かと思われた華やかな女性若社長が弱いところを見せ、それをうまくすくいあげるインターンの老紳士。一見デコボコに見えるこの2人の関係が次第に解け合っていく様子は
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.6

伏線回収というほどではないにしても、答え合わせのように展開していく物語がかなり気持ち良かった。成る程ね、と唸る場面が多かった。

非常にクールでお洒落な作品。派手なアクションが目立つ近年のスパイ映画と
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リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード(2015年製作の映画)

4.8

キャラクターひとりひとりの性格や個性が物凄くはっきりとしていて、物語にもその部分が活きて、見応えを維持したまま駆け抜けていく。よくあるカラフルな衣装の”魔法少女”ではなく、暗い色のローブにハットという>>続きを読む

時をかける少女(2006年製作の映画)

5.0

細田守監督の大名作。

これぞまさに”ジャパニメーション”。この作品を超えるアニメ映画を作るのは、本人でさえ難しいのではないだろうか。

真っ青な夏の空さえ空虚に感じる。この夏にもいつか終わりが来る。
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.2

いわばサイバーテロのようなもので、現実に起こり得るテーマをリアリテイかつドラマチックに描いていて飽きずに最後まで楽しめた。OZ内のアバターの表情やモーションもかなりポップで良。皆がついている、皆で戦う>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.3

様々な奇跡が紡ぐ、最高のエンターテインメント。主人公はまさかのホームレス。

どこを切り取っても重たいはずの物語を、非常に観やすいポップな仕上がりにしていることで見応えを維持したまま最後まで駆け抜ける
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.8

美術背景や音楽、表現技法が美しく素晴らしいという点以外、物語自体はものすごく素朴であり、平坦であることは確かだ。何か特別なことが起こるでもなく、非常に丁寧に描き、そのまま終わる。それがこの作品の魅力で>>続きを読む

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

4.1

主人公杏奈の現代っ子っぷりが、良くも悪くも作品に活きている。

非常に淡い美術背景が、作品全体の世界観をうまく表現、構築できているとても美しく儚い作品。

展開としては、読めるといえば読めるし、意外と
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バケモノの子(2015年製作の映画)

3.0

渋谷の劇場で観たこともあり、渋谷という実在の街を忠実に描いた上で渋天街という架空の街へ繋がるという設定が、作品への没入感という意味ではとても良かった。各キャラクターの個性もハッキリと活きている。

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マレフィセント(2014年製作の映画)

3.8

この作品は、「眠れる森の美女」の”リメイク作”というより、”リビルド作”であるといえるだろう。再構築。マレフィセントの視点から眠れる森の美女を描き、結末も、我々がよく知る、今までの眠れる森の美女とは違>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

4.7

人生とは、視点を変えるだけでこんなにも美しいんだと教えてくれた、旅に出たくなるような珠玉の名作。映像こそ美しいが、思わずサントラを衝動買いしたほど、音楽も素晴らしい。

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.5

父親の最期があんまりだ。どうにかならなかったのだろうか。懸命に生きる母と子の姿は非常に心を打たれるものがある。多感な時期を迎えた子どもたちが抱える様々な葛藤も繊細に描かれている。それがそうなるのはおか>>続きを読む

BUMP OF CHICKEN TOUR “WILLPOLIS 2014” 劇場版(2014年製作の映画)

3.3

あくまで同時上映、特典という扱いではあるWILLPOLISのCGアニメーションも十分に楽しめたし、深みのある作品だった。

肝心の本編は、あくまでWILLPOLISというツアーのことや、「WILLPO
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たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

4.9

京都アニメーション、山田尚子監督の大傑作。近年のアニメーション作品の中でも群を抜く素晴らしい作品。真新しい展開やどんでん返しもなく、ごく当たり前で誰もが想像できる物語を、ここまで美しく表現して魅せる青>>続きを読む

劇場版 境界の彼方 I'LL BE HERE 未来篇(2015年製作の映画)

3.6

伏線回収が十分とは言えないにしても、キャラクターの心情描写や散りばめられた各シーンでの演出はやはり見事。結局あれはどういうことなのか分からない、という説明不足な点もあるが、こまけぇこたぁいいんだよ!と>>続きを読む

劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 過去篇(2014年製作の映画)

3.1

TVシリーズを観ていない人へ勧めるにも、やはり補完しきれてない部分もあるため、あくまでTVシリーズを既に観てる人がおさらいとして鑑賞するものだと感じた。未来篇の予告的作品。短い上映時間の中でTVシリー>>続きを読む

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

4.6

才能がないわけでもないのに、どうにも売れないフォークシンガーの冴えない日々を丁寧に描いている。とにかくツイてない。60年代の退廃的な部分のNYの情景描写がグッとくる。

いわゆるどんでん返しや衝撃のラ
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