このレビューはネタバレを含みます
🇺🇸ザ・ボーイズ シーズン3🇺🇸
〜起死回生〜
アイディアは面白いし、一つ一つのネタも面白いんだけど、全体として見ると、私にはイマイチだったドラマシリーズ、ザ・ボーイズ。
シーズン3になって、まさかまさかの傑作になっていました。
これまで溜めてきたものを一気に吐き出したような良さがありましたね。
物語は「ホームランダー殺せるんじゃね?」ってとこから始まるんですが、このテーマが最初から最後まで貫かれていて統一感があるのがよかったですね。
⚠️以下ネタバレです⚠️
良いところだらけのシーズン3。
嫌だったのは、第一話が主人公たちにとって嫌な始まりだったことと、フレンチーのエピソードが流れを止めてしまって邪魔だったことくらいです。あとクソガキも嫌い。
🎬エログロバカMAX
初っ端から小さくなる男がちん◯に潜り込んでコスコスするという、全く嬉しくないサービスシーンから始まります。「このドラマほんとどうかしてる」と再確認しました。
そのあとクシャミのショックで元に戻り、ち◯こごと下半身が爆ぜたのには大爆笑でした。そこからフレンチーのケツに潜り込もうとしてくる流れは、マジで怖かったですね🤣
多様性の王国インクルーシブランドにもたくさん笑いましたね。多様性ってカオスってことなんですね。初めて知りました😃
クリムゾンさんが人混みの中で不用意に火炎弾を撃つもんだから、キグルミバイトの人が生ユッケになってしまいましたね。それを子供が目撃しえしまう流れが完璧です。
「子供にトラウマ与えちゃった・・」と真剣に悩んでいましたが、こっちは大爆笑ですよ。
旧ヒーローチーム、ペイバックの戦場での大活躍(笑)も見逃せません。いきなり味方を爆散させるクリムゾンから始まる、一連の役立たずっぷりは、いいぞもっとやれ!と応援したくなります。
クリムゾンの火炎弾って、実はまともに役にたってないんじゃないかな😀
・・・結局あのマヌケっぷりは、ロシアにソルジャーボーイを引き渡すための作戦だったんですよね?ハエ男は素で敵前逃亡かまして撃墜されてたような気もしますがね🤣
極めつけはヒーロガズムです。伸びるちん◯の出迎えに始まり、「やらないか?」で整えて、ち◯こ侵入チビヒーローを踏みつぶして締めます。最高にバカ!男のあそこはもうお腹いっぱいやから女をだしてくれよ(笑)
あれ、ルフィもできるんかな・・・
ゴムゴムの!象銃!ニョロロ〜ン🐘
🎬24時間V
ブッチャーとヒューイが能力者となったのが、マンネリによい刺激を与えてくれました。特にブッチャーがめちゃくちゃ強かったのが最高に楽しかったですね。
ホームランダーとまではいかないですが、ソルジャーボーイとよい勝負ができていたので、最強クラスの能力者ですよね。
あんなクスリ1発であそこまで強くなられたら、ホームランダーが泣いちゃうよ🤣
🎬クイーンメイヴ
ひっそりと特訓を続けて牙を研ぎ続け、ホームランダーに一矢報いたところが最高にかっこよかったです。あんたこそ男やで!レズやけど。(バイです)
懸命に鍛えることで、ホームランダーにあそこまで近づけるんですね。ゴールデンフリーザもびっくりの鍛錬ですよ。
🎬最終話の盛り上がりがえげつない
すべてのキャラが集結して殴り合うラストバトルが、全シーズン中ナンバーワンの面白さでした。
ただでさえ、ホームランダーとソルジャーボーイが親子だったことでハラハラしているんですよ。
そこへクソガキが現れて場を乱すもんだから一気に予測不能になります。
(まあ、あのガキは大っ嫌いですが。ブッチャーの愛に気づけやカス。さすがホームランダーと裏切りベッカの息子やな。)
ブッチャーの全力バトル、メイヴの大健闘、スターライトの超パワーアップと、心躍る見せ場だらけでした。
ちょっと残念だったのは、全員で死力を尽くした「VSホームランダー戦」にならなかったところですね。いくら努力したといっても、メイヴ一人で健闘できてしまうと、せっかくのホームランダーの格を下げてしまいます。全員VSホームランダーにするからこそ、全員集合の意味があるってもんですよ。
🎬シーズンとしてまとまりがある
ホームランダーを殺せる武器を探す
↓
ロシアでソルジャーボーイを見つける
↓
ソルジャーボーイの復讐を手伝う
↓
最終決戦
このように起承転結がはっきりしていて、まるで一本の映画のようです。シーズン1もシーズン2も、ゴチャゴチャしていてどんな話だったのか整理できず、物語の流れを忘れてしまいました。
シーズン3はどこをとっても面白い上に、全体の構成が美しいです。
🎬ソルジャーボーイ
彼のかっこよさこそシーズン3を支える屋台骨ですよ。
彼は確かにクソ野郎ですが、ホームランダーのような真性の気持ち悪いクズではなく、カッコいいんです。
彼は変態じゃなくて、ちゃんとしたヒーローです。約束は守るし、簡単にキレて人を殺したりしません。昔ながらのクソ親父ってだけです。
最近は批判されがちですが、昔ながらのクソ親父がなぜ長年に渡って台頭してきたかというと、それはそれで良さもあるからです。ああはなっちゃダメだけど、やっぱカッコいいわ。
ホームランダーを見てクズと切り捨てたのは最高に気持ちよかったですね。
🎬Mr.ディープスロート
今回は仲間を踊り食いしながら食レポしてましたね🤣鉄板ネタやなあ。
彼がタコを持ってヒーロガズムから逃げ出した時は、ひっくり返ってタコをぶちまけてトラックに轢かれるんじゃないかとワクワク、いえ、ヒヤヒヤしましたよ。
ストーリーに全然関係ないことで引き伸ばすのは、連続ドラマの嫌なところなんですが、ディープはもっといじめてくれてもいいですね。
シーズン4にも期待です。
🎬BLMトレイン
ついにブラックライブズマターに目覚めましたね。このドラマの素晴らしいところは、本気でBLMを訴えるんじゃなくて、コケにしているところですね。
アホトレインさんは黒人の権利になんて1ミリも興味がありません。とにかく目立つことやって生き残ろうっていう、浅ましい魂胆です。
結果、不誠実極まりないどころか煽っているとしか思えないクソ謝罪をかました挙句、聖人の兄貴が一生歩けなくなります。爆笑!ブラックライブズってのは黒人の命のことじゃなくて、ブラックジョークのライブ感のことなんですね🤣
何の興味もないのに形だけポリコレしてる昨今のバカを揶揄しているみたいで、スッキリしました。
果たして、シーズン4で彼は改心しているんでしょうか。スーパーソニックを裏切って肉塊に変えてしまった彼は、心底クズだと思うので、文句なしの善人になるのは無理でしょうけどね😀
スーパーソニックは死んでくれてよかったですがね。完璧イケメン嫌い(笑)
🎬傷ついた者こそ人に優しくなれる
クソ野郎のBLMトレインさんですが、明らかに良い方向へ変化しています。そのきっかけは最愛の兄を傷つけてしまったことです。
私は常日頃から、自分が深く傷ついた経験がある人ほど、他人に優しく振る舞うことができると思っています。(もちろん行き過ぎるとサイコパスコースですが)
それをBLMトレインが体現してくれるので、お気に入りのエピソードですね。
🎬過去は私たちの本質じゃない
ザ・ボーイズの中で圧倒的ナンバーワンの名言を、キミコさんが放ってくれました。
人間は過去の積み重ねでできていると思いがちですが、そこには罠があるので注意が必要です。その理屈で言えば、人は過去の延長線上でしか生きることができません。
しかしそれは違います。人はいつでも生まれ変わることができると思います。大量殺人犯が心を入れ替えて明日から善人になることだって可能なんです。
(もちろん償いは必要ですし、被害者からしたら死刑一択でしょうが。)
大事なのは過去ではなく現在の選択です。意志です。
ねーちゃん。明日って今さ!
こりゃあ、シーズン4も見てしまいますね。正座して待ちます😊