このレビューはネタバレを含みます
[情念とイデアと聖フローリアン教会]
書かれた顔とは、仮面のようなものである。
それはすなわち本来の己の顔とは異なる人格への変身、もしくは別の存在の憑依といえる。
この、別の何かを自己の中に宿…
超良かった。
坂東玉三郎の演技、映画にするにはやはり過剰(特に電話のくだり)なんだけど、たぶんシュミットはこういう過剰さを気に入ってたのかもしれない。やっぱり歌舞伎ってスペクタクルなわけで、そういう…
本作を元に再編集して構成された大野一雄のアートフィルム『KAZUO OHNO』は既に鑑賞済みでした。レナート・ベルタのカメラが見事で、それはそれで独立した作品として素晴らしいものでした。
しかし、こ…
鑑賞したのは6月の初め頃でした。その後色々とあり、書く機会が無かったので今書いております。
相米特集でションベンライダーにばっちり打ちのめされた私でしたが、こちらはいいと思えました。良すぎて、終映…
女らしさとは何だろうか。
ドキュメンタリーだけどこの映画の全ては虚構。ゲームボーイで遊ぶ子供と玉三郎さんのやりとりも劇中劇も、演出による虚構のドキュメンタリー。男の自分が化粧をし女を演じる事も虚構。…
静かで穏やかな行動。カクカクしていなくて、次のアクションまでの移り変わりのなんと滑らかなことか。
そして穏やかで柔らかい仕草。男が見た女なのだから、これは女であるとしてもフィクショナルかもしれな…
一言で言ってしまえばとても美しい映画でした
ドキュメンタリーという体裁をとっているけど、確実に演出も入っているしフィクションとドキュメンタリーの境界を彷徨っているような感覚
どんな映画もドキュメンタ…
🄫1995 T&C FILM AG / EURO SPACE