柴崎友香のコメントにつられて見る。
そして、あまりにご都合主義な謎の展開をみるに、単純なカットバックによる追跡映画とは思えず、柴崎の小説『わたしがいなかった街で』のように想像力についての映画なのでは…
前々作「あなたの微笑み」と同じ、映画監督の物語だけど、リム監督本人は否定していたが、絶対に自叙伝だわ!鈍臭さ、映画売れない、無茶振りはリム監督らしいから。
今回で一応、引退作とのことだけど、様々な…
このレビューはネタバレを含みます
バルカン半島を舞台に、観るシーンが淡々と移り変わる。自分がいつ、どこにいるのか分からなくなる放浪映画。
それは、元来「歴史」のあるべき姿。断片的な史実を紡ぐ時、そこには様々な解釈の余地が与えられる…
バルカン半島舞台、旧ユーゴスラヴィアの戦争記念碑、スポメニックを巡る映画作りの映画。
まず初めに風景あり、そこに人が立って、何か起こって即興的に作られていく場面場面を進行形で見続け、振り返ると映画が…
オープニングの東京、都会の夜景が見える高層ビルの屋上、ライトが夜空を照らしている。彼女が空を見上げると、ゆっくりとカメラが上に向けられる。その間に映画の世界へと吸い込まれていくのだ。これがラストにつ…
>>続きを読む放浪の映画監督・リム・カーワイの「バルカン半島三部作」の完結編。旅をして、そこで巡り会った発想や人々やハプニングを織り込んで、その場で台詞を考えて、出会った人を口説いて演じてもらう、それを撮る。旅し…
>>続きを読む(C)cinemadrifters