《さあ張り込みだ!》
〝想像とはまるで逆だったですな。女ですよ。年よりはずっと老けているし、それにひどく物静か。というより何かとても平凡だ。しかし分からんもんだな。平凡そのもののようなあんな女が…〟…
このレビューはネタバレを含みます
たまには邦画の名作みたいなのが観たくて、未見だったこちらの作品を鑑賞。これがなかなかの見応えでした。松本清張ってすごいんだねやっぱり。それを脚本に綺麗に落とし込んだ橋本忍先生も素晴らしい。
主犯で…
冒頭、横浜駅から鹿児島行きの列車に飛び乗る2人の刑事。
暑い車内は超満員で床に座る。
海沿いを走る蒸気機関車。小郡、博多と過ぎてだんだん空いてくる車内。一体何時間乗っているんだ?
佐賀で降り、町を抜…
2人の刑事が、強盗事件の犯人の恋人を張込みする作品。
本作はストーリーよりも演出が光っている。
長旅の後、柚木刑事が「さあ、張り込みだ」と独白した瞬間タイトルが登場する箇所がかっこよい。
買い物中に…
このレビューはネタバレを含みます
途中まではめちゃくちゃおもろかったんやがラストが…と思ったけど(でも原作がそうなんだろうな)高廣さんが出てくるまで焦らす焦らす…それが堪らなかった…暑い!暑い!大木実の汗に緊迫感がでていて観ているこ…
>>続きを読む松竹
2024年 4月11日 シネラ
松竹映画のタイトルが終わるとすぐに夜行急行に文字通り飛び乗って、うだるような車内や電気機関車の東海道、蒸気の山陽、電気の鹿児島、蒸気の長崎本線とたたみ込むよな…
列車で始まり列車で終わる、野村芳太郎の勝負作。
残念ながらこういう「窓から見つめる」タイプの映画は今ではありふれているし、橋本忍の脚本も誰の何の物語なのかいまいち焦点が絞れていない。やたらと多い割に…