大学内では優秀な成績を収める好青年・伊達邦彦。しかしその裏の顔は現代日本を憎む機械のように冷徹な男だった。彼は次々と完全犯罪を成し遂げていき…。
個人的には優作版の方が好きなのですが、アレは正直優…
戦後日本の闇と見ることができるのと同時に、学生運動激化前夜としても読み解ける面白さがあった。それにしても、仲代達矢は最高だ。犯罪者や無法者がキマる仲代達矢に、痺れっぱなしだ。若い刑事役の小泉博も良か…
>>続きを読む迫り来る緊張感…一級のモダンサスペンス!野獣としてしか理性的には生き抜くことができない、といった現代には無い価値観を体現する仲代達矢にシビれる。一瞬訪れる不安の感情を瞳に込める、緻密な演技力は見応え…
>>続きを読む松田優作版「野獣死すべし」と比較して観賞。表面的には真面目な英文学の大学院生である主人公・伊達が、冷徹に犯罪を重ねていくすがたを描いている。
昭和三十年代の風景、モノクロの映像、ロジカルな脚本、B…