“からゆきさん”の存在を知ってから、ずっと観たかった作品。おサキさんを演じた二人の女優が素晴らしい演技だった。
歴史に埋もれた女性たちの物語に、やるせない気持ちでいっぱいだ。。
今村昌平のドキュメン…
北ボルネオ・サンダカンの娼館に売られてきた少女の半生を描いた、熊井啓監督のドラマ映画。日本女性史の研究家である山崎朋子のノンフィクション『サンダカン八番娼館ー底辺女性史序章』が原作であり、著者をモデ…
>>続きを読む公開時に、甲府の東宝劇場で観たはず。高校3年の時、受験勉強の合間に、おそらく父と一緒に観たはず。
今振り返ると、それが多分最後の父と一緒に鑑賞した最後の映画かもしれない。
亡き父は、大東亜戦争に早…
鍵が顔に当たりつづけるショット
お風呂で怒りと悲しみを叫んだあとに、宴会で狂ったバカ笑いする手持ちワンカット。
素晴らしい2カットであった。
高橋洋子さん、田中絹代さんの演技が素晴らしかった。…
このレビューはネタバレを含みます
「からゆきさん」と呼ばれた日本人娼婦たちの墓などを探す女性史研究家・圭子は、かつて九州で出会った元からゆきさんのおサキから聞いた話の数々を思いかえしていく。戦前、若き日のおサキはマレーシアの港町・サ…
>>続きを読む祖国は裏切る、ということをしみじみ感じる。この映画のタイトルに「望郷」が入っているのは皮肉なのかそれとも本当に愛なのか……わからない。
もっとも弱い人間がいつも虐げられ、そして顧みられることのない…