しばいぬたろう

ジャッカルの日のしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

ジャッカルの日(1973年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

『ジャッカルの日』(’73)
The Day of the Jackal / イギリス、フランス / 英語、フランス語

何が面白いのか、自分にはわからない。
個人的には、「ジャッカルによる暗殺物語」ではなく、「ジャッカルを追い詰める警察物語」ということが発覚して驚いたくらいしか、思ったことはない。
悪い意味で自分の苦手なフランス映画の作りと、悪い意味でイギリス映画の暗い雰囲気の相乗効果。
個人的には全く楽しめない作品だった。


シャルル・ドゴールの暗殺を計画するフランス右翼過激派は、今までフランスと縁のない暗殺者を雇うことにする。
コードネームは「ジャッカル」と名付けられ、着実にドゴール暗殺の計画を進めていく。
しかし、フランス警察は過激派幹部を拷問にかけ、「ジャッカル」の存在を知る。
フランス警察は少ない情報から推理を進めていき、ジャッカルを追い詰めていく。


あれだけ綿密な計画を練って、当日までやって来たプロの暗殺者が、しょうもない打ち損じをやらかした時点でズッコケた。
また、「ジャッカル」というコードネームもテキトーにつければいいものを(というか、テキトーにつけたと思っていた)、意味を持たせてしまったりと、割と隙だらけ。

ちなみに、これをリメイクして脚色しまくったのが、ブルース・ウィルス×リチャード・ギアの『ジャッカル』らしい。
個人的には圧倒的に『ジャッカル』の方が、エンタメ性が高くて面白かった。
淡々と地味に描く映画が好きな方は、本作の方が面白く感じると思う。
フランス映画が苦手な人は、本作はあまり好きではないと思う。
本作はとてもフランス映画っぽいから。(実際にフランス映画なのだが)

午後のロードショーで本作を鑑賞したのだが、本編が140分のものをカットしたと知ってゲンナリすると同時に、午後ローの編集担当者に感謝。
こんなダラダラと140分も続けられていたら、自分は確実に夢の世界に誘われていた。
カットしてくれたおかげで、なんとか最後まで起きて映画を眺めることができた。
しばいぬたろう

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