しばいぬたろう

ソニック・ザ・ムービーのしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

『ソニック・ザ・ムービー』('20)
Sonic The Hedgehog / アメリカ合衆国 / 英語

夏休みに相応しい作品だった。
かなり騒がしいため見ていて疲れるのだが、これぞ夏休み映画という展開。
個人的には台詞回しに飽きるのだが、テンポは良い。
自分が一番良かったと思う点は、ジム・キャリーが元気そうで安心したということでした。


宇宙の彼方に暮らす少年ソニックだったが、自らの能力を狙われて、育ての親から地球へ逃がされる。
それから10年、大きくなったソニックは田舎町の森の洞窟の中で暮らしており、誰にもばれずに楽しむものの孤独を抱えていた。
ソニックのお気に入りはドーナツキングこと保安官のトムを観察すること。
しかし、トムは田舎町の警察官に満足できず、サンフランシスコの刑事に転職を希望していた。
ある晩、孤独の気持ちを払拭するために電磁パルスを生み出し、大規模な停電が発生してしまう。
停電の調査のため、天才科学者のドクター・ロボトニックが現地入りする。
ソニックは地球を離れることを決意するが、そのためのワープリングを事故によりサンフランシスコのビルの頂上に落としてしまう。
その事故の原因でもあるトムは、ソニックを連れてサンフランシスコを目指す。


「ソニック」に関しては、ゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」に登場してプレイした分のみの知識で鑑賞。
それでも本作を十分に楽しむことができる。(逆に楽しめたのはそれ故か?)
恐らく、本作ではソニックの存在と技(?)はゲームの通りにし、その他のキャラクターや物語展開は映画オリジナル。

ソニックの孤独とその後の友情展開。
モンタナ州の田舎町からサンフランシスコへのロードムービー。
超天才のイカレタ科学者の追跡を躱していく中でのアクション。
派手な展開でテンポも良く、キャラ設定も最高。
個人的にはマディの姉レイチェルのキャラが好きだった。

本作で一番大爆笑したシーンは、終盤のジム・キャリーの台詞。
「自身とは馬鹿にとっての知性の代用品だ」
この発言にはメチャメチャ笑ったし、かなり秀逸な名言だと思う。

冒頭のパラマウントの後に、SEGAのロゴ映像が流れたシーンは感動した。
また、エンドロールは「名探偵ピカチュウ」並みに最高。
アメリカが日本ゲームに対して愛ある作品を作ってくれて嬉しい限りだ。
しばいぬたろう

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