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愛の渦のSayGoのレビュー・感想・評価

愛の渦(2013年製作の映画)
4.0
着衣時間19分という異例の映画。
セックスという共通目的に集まった10人のヒューマンドラマ。

R18指定に相応しい設定と暗いピンクな雰囲気漂う映画だが、
最後まで観ればエロよりも人間の本質を描いていることがわかる。

隠した性衝動を発散するために集まるわけだから、個性的なキャラクターが揃っていても違和感がない。

営業マンにフリーター、OLに学生と様々な人間がお互いを探り合う静けさはなんとも生々しいが、
隔たっていた男女の壁が崩壊してから豹変ぶりがこの作品をコメディーにそして人間ドラマにしていく。

気を使って上辺の会話をする19分間と
馬鹿馬鹿しいほどセックスに夢中になっていく本編は
人間の表裏を恥じらいなく見せてくれるから見る方も堂々見れる。

また、喘ぎ声が映画音楽としての役割を担っていく演出も面白すぎる!
この作品ならではの盛り上がりをみせてくれます!

そんな中で芽生える恋。
これが作品に一悶着を作り、
映画としても重要な基礎を作っていく。

セックスからセックス、さらにセックス。
そんな描写の異彩を放つその感情は
ものすごく際勃つw

この作品は純愛映画!?
そう思わせておいて、ラストカットでしっかりこの作品にメッセージを込めるところもなんかいい。

ヒロインの門脇麦が演じる女性。
彼女のセックスシーンがとにかくかっこいい。

おそらくこの作品=彼女のセックスだと思う。
真木よう子以来だわ、濡れ場にかっこよさ覚えたの。

映画館で見る映画?
そう思うでしょうが、
映画館という日常から離れられる場所で見ることが
この作品を一番に楽しめる方法です。
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