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クローズEXPLODE(エクスプロ―ド)のSayGoのレビュー・感想・評価

1.9
空席となった鈴蘭の頂点。
3年生たちが火花を散らす中、
鏑木旋風雄(東出昌大)が転校してくる。
桜舞う新学期。
校内の勢力図は大きく変わろうとしていた...

「クローズEXPLODE」

三池崇史監督が実写化し大ヒットしたクローズシリーズ。
キャストを新たに、「青い春」の豊田利晃監督が新章を幕開ける。

一割がカッコ良く
九割のとてつもなくダサい
稀に見る駄作。

オープニングは間違いなく
クローズ
だった。

頂点を目指す男達が拳を握り、
真っ向から叩き潰す。
豊田監督の色もしっかりと映像から染み出る痺れるほどカッコいいスタートを切る。

しかし、物語がどんどんと分岐して展開をするうち、鈴蘭というメインステージから遠ざかって行く。
ただの不良映画になる上、男達がなんのために闘うのかわからなくなる。

そのまま、鈴蘭の頂点をかけてクライマックスの大乱闘に流れ込むから笑える。

これは「EXPLODE2」です!
と言わんばかりにキャラクターを置き去りにしていく脚本は、
その大乱闘ですら、どっちがどっちなのかすらどうでも良くするほど、興奮は皆無。

ただ喧嘩映像が繋げられている。

そして、一番のネックは
俳優の演技。
言い出せば切りが無いわけですが、
特に主演 東出なんとか。
目を見開けば、
セリフを口にすれば、
東出っていう人の優しさが出てしまう。
これはキャスティングミスとしか言えない。

「青い春」であんなにもカッコいい男を見せた豊田監督。
確かに部分的には見事な演出あるけど、
俳優のダサさを隠せるまでの力量はなかったと。

イケメンだから写真栄えはします。
でも、動くとここまでダサくなる作品は珍しい。

ちゃんと鈴蘭の中だけで1を作って欲しかった。
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