ビジュアル面では100点をあげたいくらいぴったりなキャスティングだし、農業の厳しさを青春物語に織り交ぜながら描くテイストもうまく引き継がれている作品だった。
起承転結というより、ゆらーっと展開して行くところは原作の良い部分でもあったが、
映画として一つの物語にするにはすこし弱かったかな。
原作を知ってしまえば、八軒の人柄も、かなりのショートストーリーが省かれているため物足りなく、苦悩がいまいちなために感動もすくない。
とはいえ、良し悪しに関係無く爽やかにないてしまったよ。
取捨選択がうまく2時間の間によくまとまってる。
「銀の匙」を知らない人がここから好きになるにはとてもいい作品だ。