しばいぬたろう

バラキのしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

バラキ(1972年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

『バラキ』(’72)
Cosa Nostra / アメリカ合衆国 / 英語

イタリア系マフィアについて証言したジョセフ・バラキの証言を基に執筆された図書『マフィア/恐怖の犯罪シンジケート』を基にした作品。
あまりにもスキャンダラスというか、マフィアの裏側を暴露した内容で、ボスが獄中ながらも生存していたことから製作が延期されていた問題作でもある。


刑務所内で常々命を狙われるジョゼフ・バラキは、思い余って一人の男を殺してしまう。
独房入りを志願していたバラキは、元上司で同じく服役中のジェノヴェーゼに相談すると、なんと自分を殺すよう命じていたのはジェノヴェーゼだった。
命を狙われていることになったバラキは、自分の半生をFBIの捜査官に語り始める。

素行不良な青年バラキが服役中に、囚人仲間から刑務所内でイタリア系の裏組織の大物の家で働くことがきまる。
やがて運転手として抜擢され、結婚もしたバラキはジェノヴェーゼの部下となるのだった。


主人公のジョゼフ・バラキは一介の運転手に過ぎず、「証言した」という功績(?)以外は特に主だった活躍がない。
そのため、特に映画後半の物語に紆余曲折がないのだが、鬼気迫るチャールズ・ブロンソンは良かった。
アクションや血なまぐさいシーンはあるものの、あまりパッとせず。

個人的に本作で一番良くないと思った点は、20代の役を50代が演じていた点。
かなり無理があって、どうみても20代には見えずに時系列がわからなくなってしまった。
似た俳優で若い頃を演じてもらうか、若い俳優で老けメイクの方が良かったと思う。

特に目立った内容ではないが、イタリア系のマフィアの仕来りや裏側を知るためにはわかりやすかったと思います。
マフィア映画ならもっと重厚な作品があるとは思います。
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