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マックスとヘラジカの大冒険 クリスマスを救えのkahikoのレビュー・感想・評価

3.0
クリスマス気分が残っているうちに見たからか、楽しく見られました。
内容は子供向けなんでしょうが、大人が子供に見せるにはちょっと夢がないと思うかもしれません。でも正直、今の子ってこのくらいじゃないと「ハァ?サンタ?馬鹿じゃないの」って感じなんじゃないかなーと(^^;
あんまり大人が子供らしさを押し付けるのも良くないので、純粋な子にはハリウッドのクリスマス映画が良いかもしれませんが、ちょっと知的な子にはこのくらいが逆に楽しめるかもしれません。

オランダとスウェーデンの合作だそうですが、北欧発の映画って比較的こういう現実的でシビアな内容のものが多くて、大人向け映画だとシビア過ぎて物悲しくなってしまうような映画がほとんどですが、こちらは流石にハッピーエンドでした。

子供の成長を描くと共に、素直になれない子が徐々に心を開いていく様子や、友達のために勇気を出すような描写はハリウッドに近いです。
ヘラジカなんか、今のハリウッドで撮ったら確実にバリバリのSFX使った滑らかに動く動物になるんでしょうが、今作では昔の通り、人形です。剥製?と思うくらいリアルな作りにはなっていますが、ほとんど動きません。口だけよく動きますが。

ネタバレというほど秘密にしなきゃいけない内容でもないのですが、クリスマス映画といえど、こちらはハリーポッター等のようなハイファンタジーというより「現実にサンタがいたら、まぁそうなるよね…」という、ローファンタジー。
中でも自分が特に気に入ったのは、大抵の(少なくともアメリカの)ファンタジーって、大人は敵だったり、理解を示さない分からず屋で、今日起こったことは子供達だけの秘密、って感じの話が多いですが、こちらは大人達も巻き込んでみんなでドタバタやるファンタジーで、こういうのもなかなか楽しい。
大人達に内緒で子供達だけの秘密にすることで、子供達の絆が深まるというストーリーも王道で良いですが、世代を超えて絆が深まるストーリーも今時はあっても良いんじゃないかなと(昔から稀にはありましたが)。

金かけまくった『アイランド』を昨日見たばかりだったので、落差が凄いですが(笑)、ガッカリするということはなく、素直な気持ちで最後まで見ることができました。可愛げは全然ない話なのに…笑

クリスマスだからクリスマスらしい映画を…と思い、とりあえずGyaO!で探して見てみましたが、シンプルだけど良い話でした。終わり方も良かった。

ただ、近所のおじさんあの後どうしたの…?笑
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