風船に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

「風船」に投稿された感想・評価

大佛次郎の原作は一種のニヒリズム現代文学として評されたようで、本作も今村昌平が脚本を共同執筆している為か、川島雄三の重たい方ばっかり全面に出ている腹にもたれる映画ではあった。
言ってみれば、小津安二…

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にけ

にけの感想・評価

4.1
良かった。風俗劇だが(昔の京都街中の風情が良い)、それよりもキャストの魅力。森雅之の渋さ。新珠さんの艶っぽさ。北原さんのセクシーさ(スタイル抜群)。そして、芦川さんの可憐さ。眼福

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左幸子と芦川いずみの邂逅、『あのこは貴族』じゃん(逆)。北原美枝はさながらゼンデイヤ。戦後の日本を舞台に、持てるもの持たざるものの不均衡がベースにあるが、出てくる人々は誰もが根源的な生への不安を抱え…

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のす

のすの感想・評価

4.2

久しぶりに見る。お金があれば生活は潤うが、生活に必要以上のお金は人を腐らせていく。風船のように空洞な心はお金では満たせない。森英恵が関わっているだけあって、とてもゴージャスな北原三枝が見れた。ひとり…

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どなべ

どなべの感想・評価

5.0

す、すげ〜〜全部の会話、全部の所作が日本人的な心の機微を完璧に演出している!アメ公には撮れない映画だあ
50年代の妖しい風俗や、高度経済成長へ向かう生々しいロケからは川島雄三らしいリアリティを感じる…

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人間の心の機微を風船に見立て巧みに演出した川島雄三監督有数の傑作。刹那的な思考を貫く息子三橋達也の在り方は、現代人らしさの先取り。古風で身を捧げる新珠三千代は自殺するしかなかった。意外にもキザな二本…

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IMAO

IMAOの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

大佛次郎原作、川島雄三、今村昌平脚本による1956年の作品。

かつては画家を目指していた村上春樹(森雅之)は、今はカメラ会社の社長となっている。彼には息子の圭吉(三橋達也)と娘の珠子(芦川いづみ)…

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DW

DWの感想・評価

4.5
■カオス。途中から名台詞のオンパレード。
我を通し世間で強く生き、ロマンティズムに浸る父親が凄い。
ラストの芦川いづみさんは亡霊のよう。
Scratchy

Scratchyの感想・評価

5.0

三橋達也の不人情さと北原三枝の悪女っぷりの相性もさいこー。とくに電話をつかったとこいいー。汽車に乗る父の森雅之に握手を求めるいづみちゃん。壺の柄のカーディガン、モノクロだからかとってもかわいい。新珠…

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YAZ

YAZの感想・評価

4.4

風船のように流れる人たちの観る

画家の道捨て企業家として成功した
初老の男中心に8人男女が交錯する。
人間関係カオスのよう

この人の幸せはあの人の不幸
仮面被り自分を売ってまで夢を叶え
ようとす…

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