このレビューはネタバレを含みます
左幸子と芦川いずみの邂逅、『あのこは貴族』じゃん(逆)。北原美枝はさながらゼンデイヤ。戦後の日本を舞台に、持てるもの持たざるものの不均衡がベースにあるが、出てくる人々は誰もが根源的な生への不安を抱え…
>>続きを読む川島雄三は、この作品でなにを語りたかったのだろうか。
北原三枝はこういった役所が似合う。そう、裕次郎の妻とは別人とおもいたい。中原淳一の絵をおもわせる思いっきりなで肩の新珠三千代やとびっきりモダン…
「金というやつ、生活に入り用だけある分には良いがそれ以上になると人間を腐らせるだけのものなんだよ」
クソ男代表のケイキチ、人のものを壊したのを謝らずに「壊れやすいものが好きなんだな」は流石に草
岡…
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川島雄三4本目。
群像劇だが全てが混ざり合うわけではないので、ちょっとぼやけたような印象で終わってしまった。
東京編の登場人物については、彼ら彼女らの行動理由を一々考えなくてはならない煩わしさがあっ…
久しぶりに見る。お金があれば生活は潤うが、生活に必要以上のお金は人を腐らせていく。風船のように空洞な心はお金では満たせない。森英恵が関わっているだけあって、とてもゴージャスな北原三枝が見れた。ひとり…
>>続きを読む風船(1956) 監督川島雄三 脚色川島雄三 今村昌平
1950年代の日本映画の質の高さを物語る作品だ。
大佛次郎の原作を川島雄三と助監督だった今村昌平が脚色。
錯綜する人間関係をうまくまとめて…