大佛次郎の原作は一種のニヒリズム現代文学として評されたようで、本作も今村昌平が脚本を共同執筆している為か、川島雄三の重たい方ばっかり全面に出ている腹にもたれる映画ではあった。
言ってみれば、小津安二…
このレビューはネタバレを含みます
大佛次郎原作、川島雄三、今村昌平脚本による1956年の作品。
かつては画家を目指していた村上春樹(森雅之)は、今はカメラ会社の社長となっている。彼には息子の圭吉(三橋達也)と娘の珠子(芦川いづみ)…
今年は川島雄三生誕100年の記念の年です。三橋達也のクズっぷりは『洲崎パラダイス赤信号』を超えてますね。人間のクズな部分を見せつつ、最後に希望が見えるのが川島雄三っぽくて好きです。ちなみに、森雅之演…
>>続きを読む川島雄三という監督さんの作品をそれほど観ているわけではないので、大きなこと言えないのですが、この「風船」という映画を観て感じたので書かせていただきましょう・・・自分の備忘録ですので、悪しからず
ズ…
主人公の名前が村上春樹。それはともかく、全員が主役のような存在感。もちろんクレジットでは森雅之・三橋達也がトップに来るのだが、誰が主役というよりは全員が互いのキャラを引き立て合い、一つのドラマを回し…
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