「ハエ一匹通しません」。2022年にもなって、本作にもあったこのような台詞をリアルで聞くことになるとは思いもしなかった。世界は着々と逆行を始めているのだろうか。誰への感情移入もできず、ファッション性…
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冷戦時代のやつ。あんなに人死んだのに隠そうとするのやばい。死体埋めたり道路のコンクリ流し直したり、誓約書にサインさせたり。主人公の女もスターリン大好きみたいな感じで洗脳という名の忠誠心こわってなった…
>>続きを読むロシア南西部ノボチェルカッスクで大規模なストライキ
経済・貨幣改革・給与カットに憤慨する労働者
共産党本部に集まる5000人を超える群衆はレーニンの旗を掲げて叫ぶ
他に漏れてはならない暴徒
社会主…
この映画、フルシチョフ時代のソ連を批判する作品で、何故かロシア文化庁が製作しています。何も知らずに鑑賞したのですが、ロシアの思惑が見え隠れする恐ろしい映画なんじゃないかと個人的には、思います。ある意…
>>続きを読む"必ずよくなる"
これが言いたかったのか、本作はロシア文化庁公認映画だが、プロパガンダにもならない。
むしろ歴史は繰り返すと言わんばかりに、国民の心と命を握りつぶすジェノサイド。
さらに恐るべ…
一度ぶっこわしてやり直せばいい
もはや90歳近い巨匠コンチャロフスキー演出とだけあって古臭さ満載の昭和キネマであったがチャラい手法が一切ない分王道的で硬派な作品に仕上がっている。主導者次第で良い方…
第77回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞。
アンドレイ・コンチャロフスキー監督作。
傑作『映写技師は見ていた』(1991)では独裁者スターリンの恐怖政治を一人の映写技師の視点で描き切ったロシアの名…
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娘の安否が分からず誰にもどこにも助けを求められず、自力で探さなければならない、自信も共産党員の母親。
こんな理解不能な虐殺があったのだと思うと驚きと共に怒りが込み上げる。
この母親の苛立ちや悲しみが…
1962年ソ連で起きたノヴォチェルカッスク虐殺事件を描いた作品。凄惨な事件を引き起こし全てを隠ぺいする流れが国家目線で描かれるのが印象的。決定打があるわけでなく、起こるべくして起こった冷徹な空気に恐…
>>続きを読むDEAR COMRADES! 2020年アンドレイ・コンチャロフスキー脚本監督作品 モノクロ 121分。実話がベース、1962年6月1日から始まる ソ連南西部の町が舞台。フルシチョフ政権下でインフレ…
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