tsura

コンパートメントNo.6のtsuraのレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
4.2
なんて素敵な作品だろう

映画の中では極寒の観てるだけで肌を刺す感覚を覚える猛吹雪と、ときめく事すら忘れさせる寝台列車が舞台なのに、寒い日の一筋の陽光が仄かな温もりで心身を包み込んでくれる様に遣り切れない心の疼きに寄り添う丁度良いぬくもり。

ラウラとリョーハの出逢いは人生とは稀有な出来事の連続だと言う事と、それこそが人生なのだと私の前で呟き、そして通過してゆく。
まさに旅は道連れ世は情け。

ラストの朝焼けとエンドクレジットの曲まで私を掴んで離さない
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