このレビューはネタバレを含みます
DolbyAtomos先行上映にて鑑賞。
180分の長尺をダレることなく牽引しつづける作劇が見事だが、登場人物の多さと時系列の複雑さに置いていかれる可能性大なので、史実についてある程度の予習は必須かも。
観ている最中は「このモノクロパートは何?」と思ってしまうロバート・ダウニー・Jrを主人公とする戦後パートがこそが実は重要だった。
ノーラン作品はエンディングの切れ味がいつも目を見張るものがあるが、今作のそれは白眉。
彼が描きたかったのは“歴史”ではなく紛れもない“現在”なのだ。