ハヤシさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ハヤシ

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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

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ハートランド片手に気持ちよく観た(気持ちよさに任せて少しだけ落ちた)。

絵本みたいだと思った。言葉と音と動きによって作り上げられた、観る絵本。歌われる言葉が音と動きと共鳴して、目の前にその世界が広が
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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雑誌の最終号を作るという枠となるストーリーが外側にあり、その内に記事として4つのストーリーが嵌め込まれる。そんな枠物語の構成がとられている時点でトキメキ大優勝です。ありがとうございます。

好きだった
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名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

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初めて触れた彼の踊りは、剥き出しになっているようにも、何枚も幕を隔てているようにも見えた。恐ろしかった。踊りも恐ろしかったし、田中泯その人も恐ろしかった。

踊りが田中泯さんに引っ張られているのか、田
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

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プラトンによれば「愛とは完全性に対する欲望と追及」であり、愛を探すことは自分の半身を探すことであるとのこと。結局、タイトルのHalf of ItのItは何なんだろう。そして、何がHalf of Itな>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

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ジョーとエイミーはこんなにも似たもの同士だったのか。それでいて、2人が歩みを進めるのはほとんど真逆とも言える方向になっていくのか。たしかに2人がよくいがみ合っていたという記憶は朧げながらあるものの、こ>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

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史実にフィクションを絡ませていく、その中でも特に事実が不明確な部分に登場人物たちを関与させていくというのは、まさにスパイ的なストーリー!という感じで面白かった。

オチも驚くほどではなかったし、シリー
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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上を向いてしまうというのは実は辛い。ふと我に返るとそう思う。それをもう一度この映画に突きつけられた気がする。そういう意味での『ドント・ルック・アップ』でもあるかな、とか…

ユンヒへ(2019年製作の映画)

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印象に残ったシーンを思い返してみると、ユンヒとセボムのシーン、ジュンとマサコ伯母さんのシーンが多く浮かぶ。『ユンヒへ』はクィア映画であると同時に、母と娘の物語でもあったのだと思う。

私は自分の母と自
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偶然と想像(2021年製作の映画)

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特定の信仰を持たない私にとって、必然は主観的で希望的だ。どんな出来事でも自分が必然にしたいと思いさえすれば、それは必然になりうるような気がする。気の持ちようひとつで行き来できる偶然と必然は、対義語では>>続きを読む

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

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ナターシャの家族は所謂偽装家族で、行動の指針は無償の愛というより、ひとつの共通の目的であった。とはいえ愛によってではなく目的によって行動を共にするのが、「偽装家族だからこそするもの」ではないとも思う。>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

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任侠映画の皮を被った激重ヤババディものじゃん…無茶苦茶ギッタギタに好きだが…?えっ…?とんだバディ萌えムービーじゃんこんなん…それで『孤狼の血 LEVEL2』が来るんでしょ…?まだ全然情報仕入れてない>>続きを読む

BOYS AND MEN One For All, All For One(2016年製作の映画)

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ジャニオタでLDH沼にもそろりそろりしてて女の子のアイドルもそこそこ好きな平たく言ってオタクです。ボイメンはミリしらならぬミリしりで、名前と顔写真を線で結ぶクイズあったら2問ぐらい、まぐれ含めて4問正>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

生き方から死に方に至るまでの全てが、山本賢治というその人らしい歩みだった。山本賢治そのものだった。それは確かに切なく物悲しくはあったけれど、可哀想というのとはまた違うように感じられた。

1つ目の家族
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

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見終わった後にジャケット見て、いやほんまそれ…になった…豪華なキャストが揃いも揃って一癖も二癖もある役を演じている

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

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ダンケルクと併せて鑑賞。王とのシーンと地下鉄のシーンが好き。長い廊下とエレベーターの撮り方に既視感が有り、なんだろうと考えを巡らせた結果、英国王のスピーチに行きついた。英国王のスピーチも見返したい。

ダンケルク(2017年製作の映画)

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英仏(主に英)軍のダンケルクからの撤退劇。状況説明のナレーションや会話はほぼ皆無。壮大な絵によって作品に埋め込まれるみたいな没入感があり、とにかくすごかった。これは映画館で観たいやつ…

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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業火。怒りのフランシス・マクドーマンド。理屈での説明が通用しないほどの強い感情に、見ているこちらも焼かれるような思いだった。
アメリカの田舎町にはあまり馴染みがなかったのだけど、その空気感もよく表現さ
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

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2度はぐらかしたWhy do you put up with (love) me?に対する、サラの3度目の正直ともいえる回答がかっこよかった。
知識なし予習なしの状態ではなかなか理解に苦しんだので、市
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ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

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ラストは結構好きだった。ドレスを使って隠れるのが最高。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

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決して派手ではないものの一瞬も飽きることなく見られたのは、俳優陣の繊細で丁寧なお芝居の賜物だろうな。登場人物たちの表情の細やかさに感動しきりだった。
多田くんに対して不信感を抱いてしまうようなシーンが
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貴族降臨 PRINCE OF LEGEND(2020年製作の映画)

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声出しオッケー環境で大きな声でツッコミながら見るべし

ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

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ずっと拳を握りながら観ていた。思っていたよりも辛いシーンが多かった。春馬くんのオーラは圧倒的で、出演シーンはどこをとってもその場の空気が変わるような印象を受けた。最近ちょくちょく目にする若手俳優がたく>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

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時間と空間を広く大きく撮っていること、物語の体を取りながらもその人物の生きる人生の一部をそのまま切り出しているように見せていること(主演のブレイディ曰く今作は7割ノンフィクション3割フィクションとのこ>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

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とにかく音楽が良くて最高。最近LGBTQを題材とした映画に少しお腹いっぱいになりつつあったところだったので、同性愛を特別なものとして大々的に扱うようなことをせず、さらりと自然に描いていたのも心地よく感>>続きを読む