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少女☆歌劇 レヴュースタァライトのMochiのレビュー・感想・評価

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演劇(舞台?)というより目指してるのがアイドル?舞台少女が演じるのは役のもたらす”演技“ではなくて、自分自身が持つ”少女性“そのものなのでは。とにかく演劇のアニメであるはずなのに、うまいこと演劇性や描写が取り込めていないように感じた。
愛城華恋が「ここには裏方も共演者もいない、舞台はひとりじゃ作れないのに」といっていたがその通りで、アニメで描かれるオーディションの場は共演者も裏方もいない。いるのは自分と決闘相手のみ。オーディション(レヴュー)の場で行われるのは、舞台上での演技やその他の巧さの争いではなくて、あくまで少女たちの閉じた内面的な精神世界での、自己アイデンティティへの葛藤。つまりは演じるという「誰かになるための行為」ではなくて、それ以前の「自分とは誰/何か」という問題に終始していたように思う。ここら辺が劇場版で回収されるのだろうか。
観客の総体としてのキリンの演技がウザいのは明らかに意図されているもので、作り手が告発しようとしているのもわかるが、それにしてもウザかったな。
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