こみっくがーるずの11の情報・感想・評価

エピソード11
人生のピークがきたんです
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あらすじ
学校で進路希望調査票が配られた。まんが家寮のみんなの第1希望はもちろん「まんが家」。しかし、調査票には第2希望まで書く必要がある。まんが家以外でなりたいものの話をするけど、翼だけはまんが家以外を1ミリもやりたくないらしく……。
コメント1件
まりん

まりん

このコメントはネタバレを含みます

進路希望調査票が配られ将来について語り合う漫画家寮の面々。 11話ということで本格的に終わりが見えてきてなんだか寂しい。 そんな4人にかつて学生作家だったことを明かす寮母さん。 しかも知る人ぞ知る名作漫画の著者らしくサイトのレビューもなかなかのもの。 漫研の活動だけではなくプロとして作品を残していたとは。 漫画家を続ける難しさと漫画を描く楽しさ両方を知る寮母さんだからこその言葉が胸に沁みる。 いよいよ退寮の日が近づきみんなで倉庫の整理をすることに。 寮の歴史を振り返るとともに将来への不安を訥々と翼に語りかけるかおす先生。 ここの会話が漫画家としての道筋がはっきりしている翼相手なのすごくいいなと思った。 恐らくかおす先生の本心は決まっていて、翼の言葉やポスター下に書かれたメッセージに気持ちを後押しされたのかな。 すっかりやる気モード全開になったかおす先生はなんと4本もネームを描き上げる。 3本は小夢、琉姫、翼それぞれの漫画に影響を受けつつうまく昇華できず全て空回っているという残念な結果になったが、最後の1本、寮での自身の体験を基に描いた漫画が編沢さんの目に留まる。 タイトルは「こみっくがーるず」。 後日掛かってきた編沢さんの電話でなんと前後編での掲載が決定。 喜びのあまり後ろに倒れ込むかおす先生がかわいすぎる。 かおす先生を心からお祝いするみんなと最後提出した進路希望調査票の豆粒のような字で書かれた第一希望にホロリときた。 終始ネガティブだけど腐ることなくいつも漫画を描き続け、寮での生活や小夢たちとの出来事から色々なことを学び、それを落とし込んだ漫画で掲載が決まるという流れが理にかなっていて非常にきれい。 進路と退寮の話を掛け合わせた上でこれをやってのける離れ業にも感動。 1話から見てきて良かったと心から思える回だった。