オノ・ナツメ先生の独特な絵柄がアニメ用に調整され、類を見ないキャラクターデザインの豊富さが素晴らしい世界観を作り上げたと思う。政治・クーデターの話であるが、オノ先生が作り上げた13の国々の特色豊かな街並みや雰囲気は、壮大ファンタジーものとも言いたくなってしまう。ニーノが纏う気だるさとともに話も淡々と進んでいるはずだが、いつの間にか作中の秘密に心が踊っている。どのシーンでそう思ったと断言出来ないのが面白く、本当にいつの間にか心を掴まれてしまっていた。構成力に圧巻する。エンディングも本当に大好きで、村上泉さんが描いたロッタちゃんを見ているとなんだか踊りたくなってしまう。
