このレビューはネタバレを含みます
2期は8話、3期は延期の末4話を一度に流すというのは、制作が色々と難航したのかなと勘繰らずにはいられないが、着地はそこそこ上手くいったように見えた 設定がごちゃごちゃしていてわかりにくかったがアプリ原作なので多少は理解を諦めるしかないだろう
本家まどマギキャラをほぼ排除したことで物語の焦点が絞れている
黒江というキャラはアニメ版オリジナルらしいが、芯がぶれず英雄的ないろはとの対比として、強くありたいけど挫折する等身大の人間という、とても良いキャラだった
まどマギの魅力は「望みが思うような結果につながらず、後には孤独で終わりのない戦いだけが残る」という無情さにある
なぜこんなことやらないといけないの？いつまでやらないといけないの？という虚しさは、仕事と通じるものがある まどマギは学校でのらりくらりとしていた子供が「契約」により突然シビアな世界に放り出されて、自分を殺し社会のために生きる構図をうまく設定に落とし込んだもので、そこが共感を呼ぶのだと考えている
よく考えるとこれまでの2シーズンではわりと救いしかなく、それが物足りなかったのかもしれない
エピローグ的なものもなく、何がどうなったのかはかなりボカされている アプリの方はこの先も話が続いているらしいが、ほむらにとってイレギュラーなこの周回がどう終わるのか、少しは見えてきているのだろうか？
