HokutoKuriyama

神様になった日のHokutoKuriyamaのレビュー・感想・評価

神様になった日(2020年製作のアニメ)
1.9
1話目は最高に面白かった。
作画も1話目はとても良かった。
こればかりは自信を持ってオススメする。
が、クオリティのマックスは1話目。

その後もコメディ展開で1話目ほどの魅力はないにしてもそれなりに楽しめた。
役者の演技もよい。

が・・・

問題はクライマックス。
ひながあぁなってから。

本来なら感動に持って行きたいんだろうが、描かれるのは徹頭徹尾自分のエゴを押し付けて感情の抑制も出来ずに障害のある少女に怒鳴りつける非常識な陽太の姿。
これはどうしても受け入れられない。
ひなの事を受け止める気もなければ理解しようとする様子も感じられない。
あれは必死な様子じゃなくて、自分の思い通りにいかないと絶対手をあげる男だよ。
そんな陽太を唐突に求めるひなにも納得できない。
直前まで怯えてたじゃん。
ひなはこのまま施設にいたほうが幸せだとイライラして見てたし、なによりそんな思いさせる様なシナリオを書いたことに正直憤りを感じる。

1話目であんなに魅力的に描かれたひなと陽太というキャラクターを完全に殺したのは作り手達です。
自分達で生み出したキャラクターを幸せに出来ないなら見てる人も幸せになんてできません。
ひなに訪れる展開と真実が許せないわけじゃないし、あの状態が不幸せだなんて思わない。
ただ、主人公である陽太をよりによってクライマックスであんなに感情移入できないキャラクターに描いてしまったことでその後の展開全てが欺瞞になってしまった。
作り手としてその責任は非常に重いと思う。

PS.番組ラジオは面白いのでオススメです♪
HokutoKuriyama

HokutoKuriyama