「LGBT」というより、自分の性に「悩む青年」がテーマという感じ。
話の筋が無いふんわり展開が続くから物語としてあまり面白く無い。この脚本に「土井」が居ない。
キャラがみんなかなり魅力的だから見てられるけど、LGBTを描いてるとしてもそれをそのまま描くのはどうかと。ジェンダー問題を描けば筋の無い物語で良い訳では無い。
1話で女子の制服で学校に行くところから始めて欲しかった。
終始、ピアノ音楽が流れてるのが、腫れ物にそっと触ろうとしてる感じがする。作り手が生真面目過ぎる様にも思う。
『ジョーカー』に感じた上から手を差し伸べられてる違和感に近いものを感じる。
あと、「主人公がモテモテ」なのも上手く言えないけど、気になる。
そのモテる事で物語を展開させてるんだけど、実際はLGBTの人達が必ずしもモテるとは限らない(それは僕らがモテるとは限らないのと同じ様に)。これは僕の偏見かもしれないけど、実際は、特にこの年は、「モテない」という事も含めて性の事をぐるぐる悩んでしまうんじゃないかと思う。モテれば自分に自信が持てる。しかし自信が持てないからこそ性に悩む。自信が無ければモテない。悪循環。
リアルはこれなんじゃないかな、と思うんだけど、どうですかね。
委員長面してる割に何か商業臭いというか。