綾辻行人の原作は未読。地方都市の夜見山北中学校３年３組に転校してきた榊原恒一は、存在をクラス全員から無視されている見崎鳴が気になり積極的に関わっていく。彼女が無視されているのは、26年前、恒一の母のクラスメートだった夜見山岬が亡くなったことから始まった呪われた現象のためだった――
いかにもな絵から避けてたけれど、見てみたら意外と面白くてエグいアニメだった。最初は『六番目の小夜子』みたいなノスタルジックな青春ミステリーかと思いきや、ジャンジャン人が死んでいくガチのホラーである。ラストのクラス合宿ではバトル・ロワイアル並みの殺し合いにまで発展してしまうし(笑)。そんな中、恒一たちはクラスメートに紛れ込んでいる「死人」を見つけ出し、殺さねばならないという。もう誰もが怪しいです。
「死人」の正体は、やや唐突な感じはしたが、伏線めいた描写はいくつかあった(かな？)。まあ、１年半前にあった何かがキーワードになる。この話が怖いのは、今回で終わりではなく、また来年には(あるいは数年後かに)起こりうる現象は続いたままということだ。
