よつ

トライガンのよつのネタバレレビュー・内容・結末

トライガン(1998年製作のアニメ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

凄いものを見てしまった。名作と言われているのにも納得。久しぶりに物凄いアニメを見てしまった…。

まずopのギターがかっこいい。歌詞のないopがあまりにもかっこよかった。アニメを連続して見てop、edを一度もとばさなかったのは初めてかもしれない…。

1〜10話ぐらいはとにかくコミカルで、テンポが良く、主要キャラ全員好きになる。内藤康弘節満載のギャグとキャラデザが魅力的で、本当に楽しい。ヴァッシュの女好きのおちゃらけが楽しかった。メリル、ミリィの先輩後輩関係がとても良い。メリルの敬語キャラとミリィの天然末っ子キャラがすごく良かったし、安心する。ウルフウッドの陽気な関西弁も最高だったし、何より優しそうな声が耳に残る。
4人が揃う時の楽しさがすごい。メリルとヴァッシュ、ミリィとウルフウッドの組み合わせが萌える。

ヴァッシュが住民全員に狙われる回が面白さもあり、シリアスもありで胸熱だった。すたこら町を駆け巡って逃げるのが面白かったし、銃を抜いたのもカッコ良すぎた。銃を抜くモーションがかっこよすぎる。スローモーションで抜かれる銃に、かかるハイライトがあまりにもかっこいい。

20〜最終話が……。これ、リアルタイムで見てた人たちほんとに凄い…。どうやって乗り越えたんだって思うほどのシリアス展開。と同時に、阿呆で我儘なラブ&ピースを貫きとおしてくれた制作者とヴァッシュに勇気をもらったし、感動した。
そして、ニコ兄の死が辛すぎた…。死や命に対してドライな見方をしてたウルフウッドが…。ヴァッシュの不殺に対して苛立ったり、こんなやり方もあるのかと自分に対して苛立ったり、本当にウルフウッド単体としても魅力的だったし、ヴァッシュとの対比、男二人組としても最高だったので、本当に、本当に死ぬのが辛かった…。作画がめちゃくちゃ綺麗で、制作側の気合を感じた。いやー辛かった…。

もう、レムはヴァッシュにとっての呪いなんじゃないかと思ってしまった時もあったけど、最終的にヴァッシュが自分の言葉ややり方を見つけるというところに着地できたのが本当によかった。
本当に着地できたのが凄すぎる。多分、闇堕ちした方が楽だったと思う。
自分が全ての元凶で、いじめ抜かれて、悩み抜いて、それでもラブ&ピースを掲げるヴァッシュに勇気づけられた。
ナイヴズがヴァッシュを撃てなかったのが救いだった。多分、ナイヴズはヴァッシュのことだけが好きだったんだろうな…。

こんなに骨太で熱くて、かっこよくて、泥臭く信念を貫いたアニメに出会えたことが心底嬉しい。
よつ

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