エピソード10
イブの罠

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あらすじ
「’50年のクリスマスを探しにいく」来日していた香貫花の祖母、レイ・クランシーが、そうメッセージを残してホテルから姿を消したのは、クリスマス・イヴの夕刻だった。途方にくれる香貫花。彼女をホテルに訪ねてきた野明と遊馬も、それを知って心配するが、その夜、第2小隊に待機命令が出てしまった。動揺さめやらぬまま、香貫花も任務に復帰する。
その少し前、東京港に数台のレイバーが夜の闇にまぎれて上陸していた。西独製の軍用レイバー<ブロッケン>4機と、ドクロのようなマスクの実験機<ファントム>。その一団はサングラスの男、黒崎に指揮されて姿を消し、その直後に東京テレポートの全ての通信回線、交通が途絶してしまった。調査に向かった警察はもちろん、対ハイジャック用の特殊部隊すら連絡を絶った。そのうえ通信の途絶をECMによるジャミングと判断した自衛隊が、出動する機会をうかがっているという。密かに特車二課を訪れた城東署の松井刑事は、後藤たちに出動を要請した。だがこのとき既に、南雲の親友・不破の指揮する陸自の空挺レイバー部隊は、現場に向かっていたのである。
慌ただしく出動準備に入る第2小隊。しかし祖母が失踪して動揺している香貫花を見て、後藤は進士と松井にレイ・クランシーの捜査に当たらせる。彼らはアメリカ大使館で彼女の結婚前の住所を知り、立川へ向かった。
その間にも東京テレポートを巡る状況は緊迫の度を増していた。先行した第1小隊は壊滅し、音信途絶。後続の第2小隊も待ち受けていた敵と苦戦。とりわけ祖母の失踪に気をとられた香貫花の指揮は普段の精彩を欠き、太田の2号機は<ファントム>の強力なビーム兵器の一撃に、片腕をふき飛ばされた。
野明は窮地の香貫花たちを救えるか!? レイ・クランシーと立川に隠された謎とは?