エピソード20
黒い胎動

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あらすじ
第2小隊の3号機が整備のため、篠原重工の八王子工場に送られることになった。その引き取りのため特車2課を訪れた実山が、遊馬に実家へ帰るようにすすめたことから事は起こった。拒否する遊馬に、思わずおせっかいを焼く野明。しかし父親のこととなると異常に感情的になる遊馬に、野明も感情的になってしまった。二人とも内心はケンカをやめたいのだが、一度こじれてしまったものはどうにもならない。太田の強引な説得(?)も事態を悪化させるばかりである。
その頃、伊豆大島では怪事件が持ち上がっていた。自衛隊と、民間の警備会社HSSの合同レイバー戦闘訓練中に、陸自の<97式改サムソン>が、正体不明のレイバーに破壊されたのだ。そればかりではない。そのレイバーは東京テレポートに現れた<ファントム>らしいとの情報があって、民間への被害を防ぐため、第2小隊に出動命令が下った。後藤はこの事件を東京テレポート事件の続き、つまり<ファントム>の実験経験値をあげる相手として、<イングラム>をおびき出すための罠と考えていた。しかし命令が出た以上、出動しないわけにはいかない。
一方、自衛隊側は習志野の空挺レイバー隊が出動準備に入っていた。野明との再会を予感する不破。そして第2小隊もまたフェリーで大島へ向かおうとしていた。しかし後藤は出港の直前、万一の切り札として、遊馬に八王子まで3号機を取りにいかせる。未だ仲直りできずに別れていく野明と遊馬。大島でふたりを待つ運命は!?