機動警察パトレイバーの39の情報・感想・評価

エピソード39
量産機計画
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あらすじ
絶えて久しかった新型警察用レイバーの開発情報が、久々に舞い込んできた。その名は<AVS-98 MARKII>。晴海で<グリフォン>によって無惨に破壊された<AVS-98>の後継機だが、機能は格段にアップしたものだという。 その話題で持ちきりの特車二課の面々。そんなとき野明と太田、それに第1小隊の五味丘に対して、その新型機のテスト参加の連絡が舞い込んでくる。 篠原重工の研究所で、<AVS-98 MARKII>と対面した野明。パワーは認めるが、手応えが感じられない野明。太田や五味丘の評価は好評。新型の導入が急務の第1小隊に所属する五味丘は、現行の<97式改>よりも格段に優れた性能を持つこの<AVS-98 MARKII>を一日も早く小隊に配備して欲しいと願うほどであった。 自分の評価が二人と違うことから、さらに考え込んでしまう野明。責任者の実山からデータ上に問題点は何も出ていないと知らされ、さらに混乱する。新型機には絶対的な自信を抱いている実山。 だが、ついに彼女の疑問が晴れる日がやってきた。それはテストの仕上げとして、愛機の<イングラム>でこの機体と模擬戦を演じたときのことである。<イングラム>は細かな部分まで、すべて自分に合わせて調整されているのに対して、“誰にでも使えるレイバー”が設計思想の新型機は、操縦者の癖まで読み取れない。<イングラム>は見事に勝利、<AVS-98 MARKII>の導入は中止された。 警察用レイバーが不測事態を対処するには、パイロットの技量とそれを支えるメンテナンスが重要である。それを改めて認識した実山は、警察用に量産機を開発する計画を白紙に戻したのであった。