機動警察パトレイバーの45の情報・感想・評価

エピソード45
職業選択の自由
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あらすじ
富士山麓の自衛隊演習場で、年に一度開催される一般公開の総合火力演習。今年はその晴舞台で空挺レイバー隊が活躍すると聞き、後藤以下第2小隊のメンバーが演習場を訪れていた。太田は<99式ヘルダイバー>の流れるような動きと腕に装備された速射砲の威力を見て、ぜひ二課にも1台!と願うが、後藤はそれを軽くいなして帰路につこうとする。 しかし、一人の自衛官がそんな後藤を呼び止め、一同を<99式>の格納庫へと導く。そこで彼らを待っていたのは、南雲の学生時代の友人で、現在ヘルダイバー部隊の隊長を務めている不破だった。彼女は後藤に、南雲への挨拶を伝えてもらうように頼むとともに、遊馬たちに<99式>のすべてを見せる。が、彼女の狙いは、ともに<ファントム>と戦った野明(TV第20~21話)をスカウトすることだった。 不破に煽られ、<99式>を操縦する野明。だがその操縦は、初めて乗った機体とは思えないほど見事なもの。それを見て不破はますます彼女が気に入り、別れ際にはその操作マニュアルまでも渡すのだった。 最初は半ば冗談として考えていたが、不破の度重なるスカウトにより心を揺れ動かしてしまう野明。しかし、その迷いが救助作業でミスを呼び、自分はまだ特車隊員として半人前であることを悟るのだった。中途半端で“今”を投げ出すことはできない。 再び現れた不破に、マニュアルを返す野明。不破はそれでも彼女をあきらめることはなかった。と、ちょうどそのとき目前で強盗事件が発生した。不破と話していることも忘れて犯人を追い、ナイフを出して威嚇する犯人を投げ飛ばす野明。 一部始終を見て、不破は野明が自分を必要としていないことを悟る。“今”に一生懸命なその姿は、不破自身と同じものである。そこに他人が無理に介在するのは、彼女とて望まぬことである。野明に将来の期待を抱きつつ、彼女は一人宿舎へと帰っていった。