ゆゆ

妄想代理人のゆゆのレビュー・感想・評価

妄想代理人(2004年製作のアニメ)
3.0
まず最初に思ったのは聴いてて不安になるOP。
内容も何の事前情報もなくあらすじとかも見ずに見たんだけど、サスペンスホラー?って感じで内容も不気味な雰囲気がずっと漂ってて、内容を知った時にいやあのOPすご!!!!!って思ったしEDもどこか聴いてて不安な感じがする。足元がおぼつかない感覚がする曲というか。この作品をめちゃくちゃ表してる曲だな、って曲で分かる感じがまずすごい。

ストーリーは最初は面白そうだなって感じがあったんだけど最終話付近で急にファンタジー色出て「少年バット」っていう実在の犯人を探す物語だと思ってたからそういう感じなんだ?ってなった。いやまあマロミが何故か喋ったり刑事の人の少年バットを装う少年は2人しかやってなくて他は違うんだっていう推理だったりで伏線というか引っかかりはあったんだけど。

事実を歪めて認知してそれを現実にするっていうのは分からなくはないというかトラウマから逃れるためのある種正常な反応とも言えるけどそれが他の人や現実世界の建造物にまで作用するのとか、あのお爺さん結局何だったんだろうとか疑問に思うことが結構残った。

なんていうかメッセージ性が強い作品なんだろうなって感じはする。生きてる人間ってみんな何かしらに依存したり縋ってたり、現実逃避の妄想をしたり。これをしない人間っていうのもそうそういないだろうし。それでもってデウスエクスマキナ的な救済だったり解放を望んでる。的な?上手く考えとか言葉が纏まらない。
人の感想とか考察とか見ないと自分じゃなんか良く分からなかったなっていう作品で終わってしまいそう。
ゆゆ

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