エピソード21
赤壁・孔明の舌戦

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あらすじ
面会の前に、孫権は諸葛亮を参謀たちに合わせた。議事堂に通された諸葛亮は孫権の参謀たちとの舌戦を見事に制し、孫権と面会した。孫権は諸葛亮の言葉に心を動かされていた。しかし、まだ曹操との決戦に踏み切れないでいる。そこで、諸葛亮は呉国外交責任者の周瑜(しゅうゆ)に持ちかけることを助言した。
周瑜も判断しかねていた。開戦派、反対派の双方にどちらともいえない返事をしている。しかし、周瑜との面会のおり、諸葛亮は何も知らない素振りで、開戦せずに呉を守り抜くためには、絶世の美女と歌われる大喬と小喬の姉妹を曹操は望んでいるため、この二喬を差し出すしかないと告げたのだ。この一言で周瑜の心は決まった。激怒した周瑜は開戦に踏み切った。大喬は亡き孫権の兄孫策の、小喬は周瑜の夫人であったからだ。
周瑜に開戦を勧められた孫権は、自らを奮い立たせるかのごとく、宝剣で机を叩き切り、歯向かう者はこの机のようになると諸将に告げ、周瑜を大都督とし全権を任せた。こうして諸葛亮は筋書き通り、孫権と曹操を対峙させることに成功した。
諸葛亮と接するうちに、周瑜は諸葛亮の才能が恐ろしくなり、のちのち呉国の大敵となると感じ始めた。そこで、呉に仕えている諸葛亮の兄・諸葛瑾(しょかつきん)を介して、仲間に引き入れることにした。しかし、如何に実兄であろうとも諸葛亮の忠義を曲げることはできなかった。 それを知った周瑜は、諸葛亮の暗殺を胸に決意する。