カケルが何の気なしに買ってきたメロンソーダの缶ジュース。ひとくち飲むと突然、缶が女の子に変身した。しばし女の子とのくちづけを体感するカケル。驚きおののくカケルに、少女は「これであなたは私のオーナーになったのだから、私はここで暮らす…」と告げる。そんなカケルのもとに、男屋秀彦という人物が現れて…。

カケルとメロンのもとに現れた男屋は、メロンたちアキカンに関するプロジェクトが進められていることを告げた。“アキカン・エレクト”。スチール缶とアルミ缶の規格が存在するアキカンの材質を統一するため、開始されようとしているアキカン同士の戦い。男屋はメロンにも参加してもらおうとカケルに協力を求めたのだが…。

カケルのはからいと彼の幼なじみ、天空寺なじみの協力で学校に通うことになったメロン。下校途中、メロンとカケルは校門脇に立つ少女と出会う。少女の名前は、ぶど子。彼女もまた“アキカン”の1人だった。なぜかメロンに敵意を示すぶど子は、“精神的ダメージを与える”と称する攻撃をメロンに仕掛けてきて…。

メロンはアキカンのエールと出会った。エールはアルミ缶の女の子。しかし、生まれたばかりの彼女は何か事情ありげでどこか元気がない…。その頃、買出しに出てから、帰りの遅いなじみを心配して外に出たカケルは、想い悩んでいるなじみを発見。何とか落ち着かせようとカケルが交わさせられたのは、デートの約束…！

カケルのクラスに木崎愛鈴が先生となって現われた。愛鈴に疑念の眼差しを向けるカケルたちに愛鈴はこのクラスにはもう1人、アキカンのオーナーがいることを告げるのだった。カケルは、戦いを避けたいという自らの考えを他のオーナーに伝えようと、別のアキカンとオーナーを見つけ出す…。

わき腹の傷をおさえ、苦しそうな顔でうずくまっているカケル。カケルの目の前には、アイソトニック・ソードを手にたたずむアキカン、エールの姿があった。「オーナーを傷つける者、万死に値する！」何のためらいもなくカケルにトドメの一撃を与えようと近づくエール。その時、走りこんできた人影がエールに抱きつき…。

恥ずかしそうにガーリッシュするなじみとエール。そしてなじみはエールに対しある1つの要求をする…。翌日、カケルのクラスには転校生の女生徒の姿があった。クラスの男子生徒の注目を引いたその転校生は、カケルを“様”付けして呼び、それを聞いた男子生徒たちはカケルに対して抑えようのない嫉妬心をぶつけるが…。

今日はなじみにとって、待ちに待ったカケルとのデートの日。陸と水のテーマパーク『イル・フロッタント』で2人だけの時間を過ごすことになっていた。だが、そんなオーナーを心配しに見にきたメロンにエール。さらには揺花や男屋たちが、ここに結集していた。そうとも知らずにデートを楽しむなじみとカケルだったが…。

カケルにアルバイトを命じられ、“La Coeur palette”というお店に連れて行かれたメロン。学校では、そのメロンのアルバイトの話題でもちきりだった。いつもなら、スーパーのタイムセールに必ず駆けつけるなじみもメロンの話題にご執心。そんななじみを見たエールは、アルバイトを始めると言い出して…。

メロン、ぶど子、エール、それぞれの日常に迫る。洗濯物を干し終え浴槽へ直行。するとあたりはにわか雨に見舞われ、 慌てて洗濯物を取り込むメロン。そこにカケルが帰ってきて…。昼下がりのお昼寝をするぶど子。そしてお目覚めしてびっくり…。エールはお部屋の掃除に、洗濯、料理と大忙し。さらに思わぬ来客によって…。

カケルたちオーナーの意向により、アキカン・エレクトは遅々として進まないでいた。そんなある日、男屋が「倒れる時は、愛しい男の腕の中で…」と言葉を残して姿を消した。片隅には謎の人影が…。一方、秘書の愛鈴は病院送りになってしまう。やがて謎の影は、ぶど子、エール、そしてメロンにも忍び寄る…。

キスすることによってこの世に生を受けた存在、アキカン。だが、オーナーと引き離されてしまうアキカンたち。そんなアキカンを失った絶望の中で、オーナーたちのアキカンへの想いは募る。メロン、エール、ぶど子はオーナーのもとに帰れるのか？ カケルは一大決心とともに、最強の存在に対して立ち向かう決意をする…。