もこもも

ef - a tale of melodies.のもこもものレビュー・感想・評価

ef - a tale of melodies.(2008年製作のアニメ)
3.8
"音羽"という街を舞台に繰り広げられる複数の恋愛を描いた作品

メッセージ性があって完成度が高い
ただかなり重めで鬱要素が強い作品で、
特に2期6話のトラウマ級の鬱展開には
挫けそうになったものの、だからこそ
心動かされる感情は多くて強かったし、
観終わった今は前向きな気持ちになれる
演出とBGMも含めた音楽も素晴らしかった
OPはもちろん、EDは千尋とミズキが好き
memoriesとmelodiesの両方を観ることで
作品の全体像が分かるのがめっちゃ良い

⚫︎ memories
記憶を失う障害を抱えた千尋と蓮治の恋
少女漫画家の紘とみやこ、景の三角関係
この2つの恋を同時並行で描いた作品
OP.EDも曲だけでなく演出もめっちゃ良い

蓮治と千尋の恋が美しい
個人的にはドロドロしたのが苦手やから
紘、みやこ、景の話よりこっちが好きやった
忘れること、忘れられることの苦しみが刺さる
無理をして記憶を留め続けた千尋が
手を繋ぐ瞬間に安心で倒れて全ての記憶を
失うシーンは悲しすぎたし、苦しすぎた
最後のホームのシーンは心温まる

紘の方はやっぱりドロドロはあったし、
みやこと待ち合わせした時の留守番電話は
めちゃめちゃ辛くて怖くて衝撃的やったけど
ラストはすっきりとしたのが良かった
紘とみやこのキスシーンとかめっちゃ複雑で、
これからの事を考えると悍ましくなったし、
景のことを思うと胸が苦しくなった
ただそれぞれの出会いがあったから
前向きになれるすっきりとしたラスト好き

"忘れたくない想いに願いを込めて"

⚫︎ melodies
余命わずかな久瀬とミズキの恋
10年前の音羽での夕と優子の恋
この2つの恋を並行して描いた作品
音羽が日本とオーストラリアにあって
舞台が2つやったことに大きな衝撃を受けたり
キャラの関係性とかも驚くことが多かった
1期ではサブやったキャラがメインで
しかもその話が1期より遥かに重かったけど
だからこそ色んな感情を強く揺さぶられた

死んでも拭いきれないぐらいの
悲しみや苦しみを経験していても、
いつか幸せが来るっていうメッセージが
この作品やからこそとっても胸に響く

久瀬とミズキの愛も感動
1期ではモブやと思ってたミズキが
こんな太陽のような光をくれる
キャラやとは思ってなかった
景と千尋の再会シーンも胸がジーンとした

efで一番のメインは夕と優子
優子の受けてきた苦しみがあまりにも
辛すぎて、重たくて、胸糞悪くて
6話はほんまに生理的に無理やったから
途中切りをしない自分でもやめようか悩んだ
さらにその先に悲しい展開が待っていて
夕と優子の10年という時間と愛の重みを感じた
ラストの屋上シーンはめっちゃ感動したな

⚫︎1期
OP : ELISA 『euphoric field』
ED : みやこ『I'm here』
景『刻む季節』
千尋『空の夢』
⚫︎2期
OP : ELISA『ebullient future』
ED : ミズキ『笑顔のチカラ』
優子『願いのカケラ』
全ヒロイン『ever forever』
もこもも

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