もこもも

半分の月がのぼる空のもこもものレビュー・感想・評価

半分の月がのぼる空(2006年製作のアニメ)
3.5
伊勢市を舞台に肝炎を患って入院した戎崎裕一と重症患者が集まる東病院で病に苦しむ秋庭里香の恋愛物語

芥川龍之介の『みかん』
「短くて素朴だけどいい話よね」から始まる関係
こういう病気と命をテーマにした作品って感動が当たり前やと思っている分ハードルは他のジャンルより高くて、だからこの作品はどおしても期待を超えなかった

話数が少ないところが一番勿体ないなぁって
それぞれのキャラクターに感情移入しきれなくて作品のテンションに自分のテンションを合わられなかったから作品に惹き込まれなかったのが残念
それでも先生の昔の話は感動したし最後はほっこり胸が温かくなった

「好きな子ができたら がぁっといきんしゃい」

OPと看護師の亜希子さんと多田さんが好き
亜希子さんの言葉は乱暴やけど優しさに溢れていた
たださんの言葉も重みがあって、自分も後悔しないようにぶつかって生きていこうって思えた

作品のテーマとしてはやっぱり考えさせられるものがあって、でも大切な人と一緒にいられること以上に幸せなことってないのかもなぁって感じた

「その時空には半分の月が輝いていた
 満月のように明るくはないし
 世界は闇に溶けているけど
 でも確実に世界を照らして輝いていた」

OP : nobuko『青い幸福』
ED : nobuko『記憶のカケラ』
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