このレビューはネタバレを含みます
回を重ねてもずっと重く暗い空気が漂うアニメだなという感想。
ざっくりいえば「美女と野獣」な話なのだが、ヒロインが「生け贄とされるために生まれかつ育てられてきた(殺されるために生まれてきた)」という設定なのでヒロイン自身にはなっから希望がないため人間味がなく、数話見てもヒロインが好きになれない。
初回エピソードや人権意識(というか自我)がない主人公なだけにそれ愛や恋じゃなくてストックホルム症候群では?と思ってしまった。
殺される(殺されそうになる)瞬間に「やっぱり死にたくない…!(号泣)」くらいすれば、まだ人間味があっていいな、この子は変われるな、と思ったと思うが「食べていいよ(殺していいよ)(諦めの微笑)」されても自己犠牲通り越してなんか気持ち悪いなとしか思わない。
王様も「(人間味がなくて)気持ち悪いな、お前」から興味持つならまだしも正体バレからの興味…なので、なんだかよくわからない2人だな…と思った。
主人公2人がどちらもある意味で「病んでる」のが見ててしんどいのかもしれない。
美女と野獣(ディズニー版)のベルは逃げる(野獣を怖がる)などの人間味が見え、かつ「自分の意思で自分から城に戻ってきた」という「自我」があるので、まだ「ストックホルム感」が薄まるのだが、この作品のヒロインには自我がないし…ストックホルム症候群では?なストーリー展開にヒヤヒヤする。