このレビューはネタバレを含みます
良かった。
アニメを見て、原作を全て集めた。
いわゆる「宝塚」をモチーフにしている作品なのだが女の子がみんな努力家で熱くて真剣で良い。
教師に「デブ」と言われ摂食障害になる(なりそうな)キャラクターが出るのだが、いくら将来スターになってアンチからのコメント等で「デブ」と言われたとき折れないように~なんて言い訳で「教師」が「生徒」に対して使っていい言葉ではないし、教師が教えるべきは堪え忍ぶことではなく、そんなこという客言葉に対してとるべきは「批評ならまだしも他者の体型や美醜を理由に侮辱発言するやつは客じゃねぇ、法で訴える手段を教える」しかなくないか?
確かにひどいこと言ってくる客はいるだろうがそんな奴の言葉に「慣れさせる」ことはさせるなよ。
言ってくるほうが法律的にも権利侵害してんだから…
にしても作品の根底に「男尊女卑」があるのだが、苦しくなっちゃうな。
「女だから」歌舞伎役者にはなれないよ、と言われてしまう主人公なんだが、その歌舞伎の歴史自体に男尊女卑があるので(元々歌舞伎は出雲阿国という"女性"が始めたものなのに男性がとってしまった。)余計に辛かった。
歌舞伎といい、色々な歴史の「女性が始めたもの/開発したもの」を「男性の手柄にされてしまう」図を思い出してしまい苦い気持ちになった。
未だに女性が舞台に立てないっておかしいよね…女性が始めたものなのに。
相撲の土俵上で倒れた人を女性が助けようと土俵に上がり応急処置していたら、周りの男性が「女は土俵に上がっちゃダメ」「女が土俵に上がると穢れる」と倒れた人の命に関わる事態だったのに「誰が言い始めたかもわからない遠い昔の神話レベルの約束事」を従順に守ろうとしてる男性たち(ただ倒れた人を見てるだけで処置もしない)も根っこは同じよね。
めちゃめちゃいいところで終わったので「で?!さらさのティボルトのお披露目は?!」となる最終回で消化不良ではあった…
だから原作あつめたんですけどね…
あと愛ちゃんの叔父のバレエの先生が「ゲイ」ってこと、原作で知ったんだけどアニメでもあれちゃんと描かれてた?(記憶にない…)描かれてなかった(台詞を削除)したなら"ウォッシュ"になるので私が聞き逃しただけだと思いたい…