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機動戦士ガンダム 第08MS小隊のちゃぶ台のレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダム 第08MS小隊(1996年製作のアニメ)
3.5
英雄的ではない、泥くさい人間味ある男の物語。

個人として分かり合うことは比較的容易だが、集団として分かり合うことは非常に難しい。そんな現実が描かれていたと感じた。

シローが英雄であれば、ジオンと連邦も分かり会えるはずだと理想を貫き、軍内部から世界を変えて戦争を終結させたかもしれない。しかし実際には全てを置いてアイナと2人だけで生きていくことを選んだ、ただの一人の男だった。散々「あまちゃん」と言われてきたが、現実を見て最後にはそんな甘い世界はないと諦め、一番大切にしたいアイナだけを選んだのだろう。

でもそれで良いのかもしれない。
誰か一人抜けたところで軍(社会)は機能し続ける。それなら自分の一番大切にしたいモノを第一に考え生きればいい。世界(組織)を変えることは難しくても、自分の生き方を変えることは自分次第で容易なのだから。
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