エピソード15
アリカ、泣く。

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あらすじ
暴漢に襲われたアリカは、偶然悲鳴を聞きつけたセルゲイに助けられ、事なきを得た。だが、セルゲイの元へと向かっていたアリカは、助けられたことよりも、彼に会えたことに嬉しさを隠せないでいた。そしてしばらくすると、アリカはセルゲイへの想いを伝えようと、その恋心を打ち明け、キスを迫る。しかしアリカの想いは、キスを拒絶したセルゲイによって一瞬にして打ち砕かれてしまった。マイスターへの夢を追い入学したガルデローベ、それを恋のためだけに簡単に諦めるのかと、問われ戸惑うアリカ。さらに、そんな夢を持った人を追い落とすためにいた自分に、アリカはまんまと騙されたと、セルゲイが去り際に放った言葉に、アリカは怒り、思わず彼に手を挙げてしまうのだった。失恋を経験した翌朝、マイスターになる目的を危うく忘れそうになった自分を戒めるかのように、明るく振舞うアリカ。前日とは一変した様子に、ニナたちは不思議がるが、そんな折アリカは、マシロが部屋に閉じこもったきり出てこないので、助けて欲しいと、アオイから頼まれる。アリカのように巧海への恋心と、彼に会えない寂しさから、何にも身が入らないことを告白するマシロ。アリカはマシロを励まそうとするが、セルゲイに失恋したことを思い出してしまい、ふいに頬を涙が伝う。それを見たマシロもアリカに誘われるように泣き崩れるのだった。やがて、恋の痛みを共有したふたりは、すっきりした表情で、いつもの笑顔を取り戻す。みんなを幸せにする女王になりたいマシロ、少しの間忘れかけていたマイスターへの夢を再び追い続けたいアリカ。未来への希望を語り合うふたりだった。
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