エピソード33
永久の女神を奪り還せ!

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あらすじ
ビーナスの腕のオークション会場では、バイヤー達が開始を待ちかまえていた。
しかし、彼らの目的はビーナスの腕ではなく、ビーナスの腕を取り付けるために用意されたミロのビーナスのレプリカ像 ―高純度ドラッグ「アフロディーテ」で練り固められた代物―であった。 このミロのビーナスのレプリカ像こそがオークションの真の競売品であり、バイヤーとして招かれたマフィア達は、 オークションでビーナスの腕を競り落とすことによって、大量のドラッグを手に入れようとしていたのである。
一方その頃、夏実はHONKYTONKのTVに映るオークション会場を指さしていた。
「マスター!テレビテレビ!これ、蛮さん達が奪り還しに行っているビーナスですよね!」
そしてTVに登場したレポーターが会場の様子をレポートしはじめる。
「はい、世界の皆様、こんにちは!只今からミッシング・アート・オークションを生中継でお送りします!」
レポーターの姿はTV画面だけでなく、会場内の各所に置かれた小型モニターにもアップで映し出されていた。
「あ!?」
「これって…」
ポールと夏実は、レポーターの姿に見覚えがあることに気付く。
そのレポーターは、何とつけ髭とサングラスで変装した蛮であった―!?
© 青樹佑夜・綾峰欄人・講談社 / チーム奪還屋