エピソード37
夏実がんばる!

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あらすじ
「ば、蛮ちゃん、まだ? まだぁ?」
「焦るな銀次! もうすぐ、もうすぐだ!」
スバルの車内で妙にはしゃいでいる蛮と銀次の姿があった。
その顔は、何故かニヤニヤとニタついている……。 それもそのはず、その日、二人は、依頼人に会いに、海水浴シーズンまっただ中の海岸へ向かっていたのだった。
「い、生きてて良かった……。」
「う、か、感動だね。蛮ちゃん!」
辿り着いた浜辺では、水着の女の子のキャピキャピしている様子に、仕事の事など忘れて涙する二人の姿があるのだった……。
一方、HONKY TONKでは珍しくゲットバッカーズへの依頼人が現れていた! しかし、二人が居ないと聞いて残念そうな初老の婦人。 その依頼人の様子に、何と夏実が
「話だけなら私が聞きますけど。」
と言ってしまう。おばあさんの話によると、先日から息子夫婦と同居を始めたのだが、 その前に住んでいた家に主人の形見の品を忘れてきてしまったのだという。 そしてその家には新しく住民が入ってしまい、頼んでも入れてもらえないのだと言うのだった。 依頼内容はその形見の品の奪還であった。
すると、それを聞いた途端、夏実は、
「判りました! その依頼、この奪還屋、夏実が確かに引き受けました!!」
そう叫んだかと思うと、エプロンを外し店から駆け出してしまうのだった――!?
© 青樹佑夜・綾峰欄人・講談社 / チーム奪還屋