エピソード38
あなただけのリサイタル

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あらすじ
「くそっ!昨日一日かけてビラ張りまくったってのに、どーして一件も依頼が無いんだよっ!?」
相変わらず仕事がない奪還屋の二人は、いつものようにHONKY TONKでくすぶっていた。暇つぶしに夏実との賭け詰め将棋に挑むが負けてしまい、皿洗いまでするハメになってしまう。 と、
「はぁ~~い!」
そこに現れるヘヴン。その出現に、依頼が来たかと期待する蛮と銀次だったが……しかし、 ヘヴンはアッサリ蛮たちを無視して、先に来ていた士度と連れ立って出て行ってしまうのだった……。
「な、ななな、なんだ? あの二人、何なんだ?! えーっ!? 銀次! 銀……。」
呆気にとられ銀次に訴える蛮だったが、
「二股かけるなんてうらやまし過ぎるぞおおおぉー!!」
と銀次の方は更に取り乱し、HONKY TONKの店内には銀次の放電の嵐が吹き荒れる始末……。 とはいえ、実は士度は二股などかけているわけではなかった。
「悪かったな、付き合わせちまってよ……。」
マドカに今日のリサイタルに来てくれと頼まれたのだが、リサイタルに行くためにはそれなりの”身なり”が必要だ。 そこで、スーツを選ぶためにヘヴンに泣きついていたのである。 何とかスーツも選ぶ事ができ、そのままリサイタル会場へ向かおうとする士度であったが、しかし、その士度をつけ狙う男達の影があるのだった……。
© 青樹佑夜・綾峰欄人・講談社 / チーム奪還屋