エピソード39
銀次入院?病院だヨ!全員集合!

拍手:0回
あらすじ
「ったく……おめぇは、何をやってるんだ~!?」
「ご、ごめぇん、蛮ちゃ~ん。」
「ごめんじゃねぇ!ひと月入院だぞ?ひと月入院~!おかげで仕事は中断、入院費用で前金もパァ。どこの世界に、握り飯追ってビルから落ちるバカがいるんだ~!!」
……それは昨晩の出来事だった。蛮と銀次は、ターゲットのあるマンションの向かいのビルの屋上で、ターゲットの確認作業をしていたのだったが、その時、夜食のオニギリを 取り落とした銀次が、屋上から転がり落ちるオニギリと一緒に落っこちてしまったのである。その結果がこの体たらくであった。
つまるところ、銀次は病院のベッドの上で包帯にグルグル巻きの状態になってしまったのである…。
「何騒いでんのよ?」
病室に見舞いに来たのは、ヘヴンと卑弥呼であった。更には、士度もメロン片手に現れて、蛮とにらみ合いをはじめる始末。と、その時、一人の看護婦が入室してくる。聞けば 奪還屋に“仕事”を依頼したいと言うのだ。
「フッ…丁度良い…。」
「どっちの方が優秀な奪還屋か…ケリをつけてやろうじゃねえか?」
そうして看護婦のターゲットを先に奪還した方が勝ちという事で、お互いの奪還屋としての看板を賭けた勝負を始めてしまう蛮と士度であったが…。
© 青樹佑夜・綾峰欄人・講談社 / チーム奪還屋