エピソード44
最後の四天王

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あらすじ
MAKUBEXを奪還するため、再び無限城に侵入した銀次、蛮、卑弥呼、花月、士度の5人だったが、 MAKUBEXの部屋に来たものの誰もおらず、手がかりもない。士度の能力を使って動物達にMAKUBEXの行方を 探させようにも、動物達がなぜかおびえ、士度の前に現れようとしない。 この事からも、無限城で何かが起こっているのは明白であった。 仕方なしに一同は、情報収集のため薬屋ゲンの元を訪れる。と、そこには傷を負った笑師がベッドで寝ており、 脇で看護する十兵衛の姿もあるのだった。聞けば、MAKUBEXをさらった侵入者の後を追っていた十兵衛と笑師の 二人は元VOLTSのメンバー・叶条夜に襲われ、
「MAKUBEXの事はあきらめろ。あの方がいる限り、お前達に勝ち目はない」
と警告を受けたのだという。叶は、元VOLTS四天王の一人、来栖柾の腹心の部下であった。 つまり、叶の言う“あの方”とは、柾以外に考えられず、それはMAKUBEXをさらったのは柾だと言うことを 意味していた。その事を聞いた銀次は、信じる事ができず、思わず、
「そんなはずはない!」
と叫んでしまう…。 一方、さらわれたMAKUBEXは眩しい明かりが溢れる部屋で目を覚ましていた。 その部屋は、金属製の壁に囲まれており、その中央には巨大なコンピュータが鎮座している。それを見た途端、 その正体に気付くMAKUBEX。
「これは…アーカイバ!?」
そう、その場所こそが無限城の全てを握っている アーカイバそのものなのであった―。
© 青樹佑夜・綾峰欄人・講談社 / チーム奪還屋