エピソード55
栄光そしてサヨナラ

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あらすじ
あと1点。それだけを目指して翼は走る。明和FCのディフェンスを軽々と突破し、残るは若島津ただ一人。シュートの構えに入った翼を止めにいく若島津だったが、それはフェイントだった。若島津をかわした翼。もう誰も邪魔する者はいない。最後の力を振り絞ったシュート。決まった! 優勝は、4対2で静岡県代表南葛SC! 歓声に沸く南葛応援団。長きに渡る死闘が幕を閉じた瞬間だった。試合終了後、お互いのプレイを称え合う両チーム。さわやかな感動が競技場に巻き起こる。優勝旗を掲げて喜ぶ翼だったが、ロベルトの姿が見当たらない。翼の母がホテルへ探しに行くと、そこはもぬけの殻。一冊の本と手紙だけが残されていた。ロベルトは翼を残してブラジルへと帰国してしまったのだ。
(c)高橋陽一/集英社・エノキフイルム・テレビ東京