エピソード67
フィールドに散った貴公子

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あらすじ
日向にもたれかかるようにして倒れ込んだ三杉だったが、執念でボールを奪うことに成功。武蔵中イレブンは、三杉の作ってくれたこのチャンスをものにしようと、素早いパスワークで速攻を仕掛ける。ゴール前、絶好のタイミングでラストパスを成功させた武蔵中だったが、若島津は両手を組んだブロックで追加点を阻止。同点に追いつくことができないまま退場を余儀なくされた三杉に、観客からは温かい拍手が湧き起こった。その後も武蔵中は懸命なプレイを見せるが、試合は3対2で東邦学園の勝利。翼ともう一度戦いたいという三杉の願いは、ついに叶えられなかった。激戦を勝ち抜き、安堵する日向。そこへ、明和FC時代の監督・吉良が尋ねてくる。吉良は「今のおまえは牙の抜けた虎だ。いつか翼にも手が届かなくなるぞ」――そう指摘したのだった。
(c)高橋陽一/集英社・エノキフイルム・テレビ東京