なかなか知られていない名作の一つだと思う。
セルアニメ後期、デジタル移行直前。磨き上げられた技術が集結した画面は芸術的。劇場作品ではないのでクオリティー云々はあれど、これをテレビでやってくれたのってすごいことだなと。
お話は和風ファンタジーで、どこかキテレツ大百科的なものも感じる。旅立ちの理由がなかなか辛かったり（鬼滅的な）するが、その先の出会いにより物語が進展し、未来に続いていく…。なんとも言えない気持ちになります。
音楽が秀逸で、録音はあえてスタジオではなく、自然音の入るような環境で行ったそう。作品の雰囲気にとても良く馴染みます。
本当は4クール作品だったそうですが、大人の都合で半分になってしまったとか。お蔵入りになった部分の構想はエンディングで垣間見ることができ、どんな展開だったのかなと未だに思うことがあります。
